Uber Eats で高額報酬がもらえるマグロ(クジラ)案件について解説!実際に配達して検証してみました
Uber Eats では頻繁に配達報酬のアルゴリズムが変わっていますが、2022年12月頃から通常では考えられない高額報酬が発生するようになりました。
最初は何かしらのバグではないか?という憶測からバグ単価と呼ばれていましたが、徐々に定着してマグロ案件・クジラ案件と呼ばれるようになっていきました。
報酬の低額化(スリコやミツオ)が顕著になっている中で、高額報酬がもらえるなんてありがたい話です!
マグロ案件・クジラ案件とはどのようなもので、どんな時に起こっているのか、詳しく解説していきます!
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- マグロ案件(バグ単価)とは
- 報酬の最高価格(クジラ案件)
- マグロ・クジラ案件の発生条件
- マグロ案件の事例
- どれくらいの頻度で起きるか1週間検証
- マグロ案件の目的とは
- まとめ
マグロ案件(バグ単価)とは
マグロ案件(バグ単価)は簡単に言うと、距離に対して報酬金額が高すぎる配達依頼の事です。
こちらの画像は実際に私が配達リクエストを受けた時のものなのですが、6.3kmに対して1778円というかなりの高額報酬になっています。通常だと6km台はだいたい800~1000円くらいなので、約2倍の金額感となります。
このような通常ではあり得ない高額案件のことをマグロ案件(バグ単価)と呼んでいます。もちろんこれは正式な名称ではなく配達パートナーの間での俗称です。
最初はあまりに料金計算がおかしいのでバグかと思われていましたが、一般化するにしたがってマグロのような大物が釣れたという意味でマグロ案件という呼び方が定着していきました。
いくらくらいだとマグロになるのか明確な定義はなく人それぞれになってしまうのですが、だいたい1600円~1700円を超えてくるとマグロといえるんじゃないでしょうか。距離単価で言うと1kmあたり300円以上になると非常に美味しい案件といえます。
Uber Eats の配達報酬は詳細な計算方法が明らかにされていないため、どういう理由でこれほどまでに高額になっているのかは、実のところよくわかっていません。
報酬の最高価格(クジラ案件)

Uber Eats の配達報酬には最高価格が設定されています。
- シングル:3000円
- ダブル:6000円
- トリプル:9000円
つまり、1件あたり3000円がMAXってことですね。ここまで行くとマグロを越えてクジラと呼ばれたりもします。
厳密にクジラ案件の価格は定義されているわけではないですが、5000円以上をクジラと呼ぶことが多いですね。シングル3000円をクジラと呼ぶことはあまりないです。
これほどまでに高額であれば無条件で取ってしまっても損することはないと思いますが、ものすごい長距離案件だったりすることもあるので、焦らず距離や方向を確認してから取った方がいいです。
マグロ・クジラ案件の発生条件
Uber Eats の報酬システムでは【ダイナミック・プライシング】という方式を採用しています。
ダイナミックプライシングとカタカナで言われるとわかりにくいですが、日本語で言うのであれば変動料金制のことになります。
注文がたくさん入っているのに配達パートナーが少ないと報酬が高くなり、逆に注文が少ないのに配達パートナーが多いと報酬が低くなる、というように需要と供給で報酬金額が変動する仕組みになります。
これを踏まえて実際にどのような時に、マグロ案件が発生したのか紹介します。
配達パートナー不足の時
大雨や極寒などの悪天候で多くの配達パートナーが稼働を切り上げてしまった時に、マグロ案件が飛んでくる事が多かったです。
そういう時は逆に注文数が増えるので、配達パートナーの供給に対して注文の需要が大きく上回り、結果としてマグロ案件が発生するのではないかと思われます。
悪天候での配達は視界が悪かったり路面が滑ったりで危ないし、遅れて苦情を言われることもあったりでいいことがなく、わりに合わないのでやらない人も多いです。
そんな時に高額報酬を出してもらえるならやる気が出ますね!
熟成案件
熟成案件とは、注文してから長時間配達パートナーが決まらず、配達時間が遅延している案件になります。実際に私が配達していて一番マグロ案件が多かったのが熟成案件になります。
お店の人に聞いてみると、「配達員は決まっていたけど、ある程度時間経ってからキャンセルになってかなり時間が経ってるよ」と言われたので、前の配達員が向かっていたけどキャンセルした配達依頼もマグロ案件になるのではないかと思いました。
時間が経ちすぎて廃棄になってしまった料理はUberが補填しなくてはいけないので、補填するくらいなら配達パートナーに高額報酬を払って運んでもらった方がいい、っていう事情もあるのかもしれません。
僻地案件

僻地案件とは、ピック先が加盟店が集結しているエリアから遠く離れている、またドロップ先が加盟店が全くないような場所になっているオーダーの事を言います。
僻地ほど配達員が行きたがらなく、キャンセルされ続けている案件という事になるので、金額がどんどん釣り上がっていくのでマグロ案件になるという仕組みです。
僻地案件はその後のオーダーが数珠繋ぎにならず、加盟店付近まで戻らないといけないデメリットがあるので、高額報酬がもらえても結果的にはあまり稼げないことがあります。
オフピークタイムなど注文数がそれほど多くない時間帯であれば積極的に取っていってもいいと思います。
マグロ案件の事例
どんな時にマグロ・クジラ案件が飛んできたのか、具体的な事例を紹介します。
早朝・深夜帯
バグ単価が発生する時間帯としては、朝7〜8時、深夜23〜2時くらいが多かったです。
私の住んでるエリアだと、以下のような加盟店からよくオーダーが飛んできていました。
- 早朝帯(牛丼屋、マクドナルド、コンビニ)
- 深夜帯(牛丼屋、居酒屋のゴーストレストラン)
配達パートナーがある程度オンラインにしていないと、注文しようとしても【近くに配達パートナーがいません(ブラックアウト)】になってしまいます。
このブラックアウトが起きるか起きないか、配達パートナーの人数がギリギリの状態の時はマグロ案件が起きやすいようです。
真冬の悪天候時のピークタイム
気温が低い雨天時のピークタイムのある時間帯だけ発生するという事がよくありました。
2件くらいやるとまた通常の単価に戻ってしまう事が多かったで、おそらく一時的に配達員よりオーダー数が上回った時に起こる現象かなと感じました。
雨クエストが出ないくらいの微妙な天気だと雨具を持たずに稼働する配達パートナーも多く、にわか雨で強制帰宅になってしまうことも多いです。そのような時にマグロが発生しやすいようです。
休憩しがちなアイドルタイム
配達パートナーが休憩しているであろうアイドルタイムにも何回か飛んで来ました。特に多かった時間帯は16〜17時くらいで、ピークタイムに入る少し前の時間というイメージでした。
ほとんどの配達パートナーが行きたがらない僻地案件が多かったので、おそらく配達パートナーが決まらなかった熟成オーダーだと思います。
いくら高額といっても、アイドルタイムに僻地から戻りつつオーダーを拾える確率は低いので、往復で考えるとそんなに美味しくないってことはありがちですね。
年末年始の深夜帯
年末年始は帰省や旅行で出かける人が多いためか、配達パートナーは不足傾向になります。12月~1月の深夜帯ともなると寒さが本格的にきつくなるので、余計に配達する人は減ります。
しかし年末年始は家族や親戚で集まってご飯を食べたり、長期休暇で夜遅くまで起きて遊んだり、通常よりも注文数は増える傾向があります。
このように需給のバランスが大きく崩れた時にマグロ案件が出やすくなります。
どれくらいの頻度で起きるか1週間検証
1月のとある1週間に、毎日オンラインしてみてどれくらいの頻度でバグ単価が発生するか検証してみました。
- 月:1回(朝9時台)
- 火:1回(朝7時台)
- 水:0回
- 木:2回(朝7時台と8時台)
- 金:1回(深夜23時台)
- 土:5回(12時台×1、13時台×1、14時台×1、18時台×2)
- 日:7回(18時台×3、19時台×3、20時台×1)
7時〜24時に時間使い切れるだけオンラインして、様々な時間帯で検証してみたところこのような結果になりました。
平日は0~2回で、平均して1日1回は起きていました。それに対して土曜日は5回、日曜日は7回とかなりの高頻度でマグロ案件が発生していました。
この週の土日は天気が雨で気温も低かったという事もあり、マグロを厳選して取れるほどでした。

15日の日曜日は1日中雨で最低気温4℃と悪天候となり、画像のような案件がピークタイムに常に飛び交っていました。
1週間検証してみて感じたことは、平日は早朝と深夜、土日祝はピークタイム且つ、雨天時が狙い目なのだなと思いました。
土日祝のオーダー需要が配達パートナーの数を上回った時に沢山出ているようなので、このような高額案件を狙って稼働するのもありですね!
マグロ案件の目的とは
配達報酬アルゴリズムの変更により発生し始めた高単価案件には、どういった理由があり、どのような目的があるのか考察してみました。
配達パートナーの確保
出前館やmenuなどの他社フードデリバリーでは、繁忙期に【高ブースト】を出して配達員を確保する動きを見せてきています。
フードデリバリー黎明期の頃はUber Eats 一強でしたが、今や複数社を掛け持ちするのは当たり前になっていて、Uber Eats からどんどん人が流出している状況になっていました。
そこでUber Eats が取った対抗手段が特別報酬の上乗せなのではないでしょうか。
全員に一律でインセンティブを付けるのではなく人によって差を付けているのは、射幸心を煽るためみたいなのはあると思います。実際、マグロ案件は引けると気分がよくなって自慢したくなるし、スロットやソシャゲのガチャに近い中毒性を感じるところはありますね。
また、マグロ案件は非常にSNS映えするので、投稿を見た配達パートナーが「この条件なら自分もやりたい!」と積極的に外に出てくれるようになる、という効果も期待できます。これはSNS投稿を禁止している出前館では起こりえない現象です。
熟成案件や僻地案件のストレスが緩和されれば、他のフードデリバリーよりUber Eats で稼働するメリットが増えるので、結果的には配達パートナーの確保につながるのではないかと思います!
ブラックアウトを避ける為
発生している事例を見てみるとピークタイムがメインですが、それ以外でも早朝・深夜・悪天候時に発生することが多々あります。
これを踏まえると、繁忙期の悪天候時に配達員不足で注文できない状況(通称ブラックアウト)を避ける為、一時的に高額報酬を出しているのではないかと感じました。
「そろそろ帰ろうか」と思っている配達パートナーも、マグロ案件を引けたら「もうちょっと頑張ってみるか」と思うはずなので、引き留め効果としては強力なはずです。
Uber Eatsではブースト率はほとんど一定なので、こういった高単価案件をピークタイムや悪天候時に出す事によって、配達員を確保しているのではないかと感じました。
まとめ
2022年12月に突如現れたバグ単価と言われていた超高単価案件、現在ではマグロ案件と呼ばれるのが一般的になりました。
Uber Eatsの報酬体系は計算方法が非公開なので、まだまだ謎が多いのが現状です。
マグロ案件に関して実際に稼働して言える事は、配達員が不足している時に発生しているという事です。
最近のUber Eats はクエストの金額がどんどん下がっていて、マグロ案件を引けるかどうかで時給効率が変わってしまうようになりました。
どんな時にマグロ案件が発生しやすいのかを見極め、全受けせずに厳選することも重要になってきます!