Uber Eats配達パートナーの税金と確定申告について

noshiftデリバリーワーク編集部

Uber Eats配達パートナーとして稼いだ報酬は、そのままの金額で振り込まれます。

アルバイトで稼いだ給料のように税金が天引き(源泉徴収)されないのか疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

サポートセンターではこのあたりを詳しく説明してもらえないので、どうなっているのか知らない方も多いのではないかと思います。

この記事では、Uber Eats配達パートナーの税金や確定申告について説明します!

目次
  1. 配達パートナーの業務形態は?
  2. 個人事業主とは?開業届が必要?
  3. 確定申告とは?
  4. 確定申告が必要ない人
  5. 確定申告はいつ?どこで?
  6. 確定申告のやり方
  7. Uber Eatsの必要経費
  8. 白色申告と青色申告
  9. 青色申告するには
  10. 確定申告でラクする方法
  11. まとめ

配達パートナーの業務形態は?

Uber Eats配達パートナーは、Uberの従業員(社員やアルバイト)として雇われているわけではなく、個人事業主という扱いになります。

働いた分の対価は給与ではなく報酬として支払われます。

給与と報酬は何が違うのかというと、雇用契約を結んでいるかどうかの違いになります。

Uber Eatsの場合は業務委託契約となるため、雇用契約は結んでいません。

雇用契約になると時間的な拘束や社会保険への加入義務などが出てくるので、Uber Eatsの働き方だと業務委託の方が適しているということですね。

個人事業主とは?開業届が必要?

法人を設立せず個人で仕事をしている人のことを個人事業主といいます。経営者でも会社員でもアルバイトでもない、自分で稼いでいる人のことです。

個人事業を始めたら税務署に開業届を提出することになっているのですが、Uber Eatsの配達だけをやっていて開業届を出している人はあまり多くないです。

そんなの知らなかったよ~!という人も多いと思いますが、開業届は提出しなかったからといって罰則はありませんので、ご安心ください。

ただ、青色申告するためには開業届が絶対に必要になります。青色申告すると税金を安くできるので、ある程度の稼ぎを見込める方は検討をオススメします。(青色申告については記事後半で詳しく説明します)

確定申告とは?

Uber Eatsの報酬は稼いだ金額をそのまま振り込まれるので、自分で支払う税金を計算して支払わなくてはいけません。

1年間(1月1日~12月31日)に稼いだ金額から、必要経費や控除を差し引いて所得税を計算し、確定した金額を納税します。

これがいわゆる確定申告という手続きになります。

サラリーマン(会社員)として働いていると、源泉徴収や年末調整という形で所得税を計算して納めているので、なかなかなじみがない作業だと思います。

ただ、Uber Eatsで報酬をもらったからといって、必ずしも全員が確定申告をしなければいけないわけではありません。まずは自分が該当するのかをチェックしましょう。

確定申告が必要ない人

  • 給与をもらっていて、副業の所得が年間20万以下
  • 個人事業主で、所得が年間38万以下

収入から必要経費を引いてこのボーダーライン以下となれば確定申告自体しなくてOKです。

会社員やアルバイトとして働いていてUber Eatsを副業でやっている人は20万円以下、Uber Eats専業というか他に給与収入がない人は38万円以下ということです。

学生が注意するべきこと

学生の方は親の扶養から外れないように、アルバイトであれば103万円までに抑える人が多いと思います。

これは給与所得控除65万円を引いて、扶養が外れない38万円以下に調整するためのギリギリのラインが103万円だからです。

Ube Eatsの場合は給与所得控除ができないため、所得が38万円を超えると扶養を外れてしまいます。親の税金が高くなる可能性があるので、事前に相談しておきましょう。

確定申告はいつ?どこで?

確定申告の期間は毎年2月16日~3月15日です。土日と重なる時は翌週の月曜日に繰り下げとなります。

3月15日の期日に間に合わなかった場合、期限後申告をすることもできますが、延滞税や無申告加算税を追加で払うことになってしまいます。

直前になって慌てないように、普段から収支の管理をしておくといいでしょう。

確定申告会場は税務署だけでなく、市民ホールやショッピングセンターの場合もあります。最寄の確定申告会場は国税庁のサイトでチェックしておきましょう。

※令和2年はコロナウイルスの影響で期限が1か月延長されました。

確定申告のやり方

確定申告の手順を簡潔に説明するとこのような流れとなります。

  1. 日々の収支を帳簿に付ける
  2. 経費や控除を計算する
  3. 確定申告書を作成する
  4. 税務署に提出する

やったことがないと、正直言ってどこからどう手を付けていいのかわからないと思います。

帳簿といっても難しく考える必要はなく、家計簿レベルの内容で大丈夫です。エクセルでも大学ノートでもいいので、何月何日に何円の収入があったのかを記録するところから始めましょう。

仕事に関連する出費は経費にできるので、領収証やレシートを保管しておいて、確定申告時にまとめて計算すればOKです。

確定申告書の作成も難しそうに感じますが、これも特別な知識がなくてもできるので安心してください。会場に行けば職員の方がどこに何を書けばいいのか、PCの入力まで詳しく教えてくれます。

ただ、確定申告会場はものすごく混雑するので、半日~1日がかりを覚悟しなくてはいけません。時間に余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

自分で申告書を作れるようになれば、郵送やネットで終わらせることもできます。

最近は初心者でも使いやすい確定申告ソフトが増えているので、だいぶ取り組みやすくなっていると思います。

現金支払いに注意

配達時に現金支払いを取り扱っている方は、銀行に振り込まれた金額で計算すると、実際の報酬額と差が出てしまうので注意しましょう。

配達アカウントから、毎週の報酬額を足していくと正確な金額を出せます。

Uber Eatsの必要経費

仕事に必要なものを購入した場合は、経費として収入から差し引くことができます。

所得を減らすことで税金を安くすることに繋がるので、必ず記帳しておきましょう。

ただし、なんでもかんでも経費にできるわけではありません。

経費にできるもの

  • 車両(自転車、原付バイク)
  • レンタサイクル利用費
  • ガソリン代、整備費
  • 交通費
  • 備品(スマホホルダー、モバイルバッテリー、ヘルメットなど)
  • スマホの通信料や通話料

Uber Eats配達員として仕事のために必要なものは、すべて経費にすることができます。仕事に関係するものを購入した際は、必ず領収書をとっておくようにしましょう。

手書きの領収書ではなくレシートでも問題ありません。感熱紙のレシートは熱や光に弱いため、財布に入れっぱなしにすると印字が消えてしまうので注意です。

電車賃は切符を購入した際に券売機で領収書を発行するか、Suicaの利用履歴を印字する方法もありますよ。

スマホのようにプライベートでも使用するものを経費にする場合は、仕事で使う割合だけを経費にすることができます。これを家事按分と言います。

家事按分は使用時間で割合を決めるのが一般的です。例えば、自転車をUber Eatsで1週間に30時間、本業の通勤や趣味のサイクリングで20時間使用する場合、60%を経費とします。

経費にできないもの

  • 家賃
  • 飲食代
  • 配達時に着る服
  • 交通違反の罰金

Uber Eats配達員として仕事のために必要ないものは、経費としては認められません。

自宅を待機場所として使っている場合はUber Eatsの仕事に関係していないとは言い切れないですが、これはちょっと厳しいでしょう。

飲食や服は配達の仕事をしていなくても必要なものなので、経費にはできません。

ただし、夏場の水分補給だったり、真冬の防寒着だったりは配達員の仕事に直接関係しているので、経費にすることができます。また、配達員同士の情報交換のために食事した場合は、接待交際費にできるでしょう。

交通違反の罰金は仕事と密接に関係していますが、経費というシステムは税金を減らすものなので、罰金を払って税金が減るのはおかしい、ということで経費にできません。

経費についてはケースバイケースなところがあるので、とりあえず領収書を取っておいて、申告時期に改めて考えるといいでしょう。

白色申告と青色申告

確定申告には白色申告と青色申告の2種類があります。

特に何もしないで確定申告会場に行けば、自動的に白色申告となります。事前申請が必要なく簡単な帳簿付けでできますが、特別控除を受けることができません。

青色申告は複式簿記という方法で記帳しなくてはいけないので、専門知識や会計ソフトが必要になりますが、65万円の特別控除を受けることができます。

非常に節税効果が大きいので、収入がある程度多くなってきたら青色申告を検討してみましょう。

青色申告するには

  • 事業所得であること
  • 複式簿記で記帳すること
  • 開業届と青色申告承認申請書を提出すること
  • 損益計算書と貸借対照表を作成すること
  • 3月15日の提出期限を守ること

青色申告は控除額が大きいだけあって、誰もが簡単にできるわけではありません。65万円の青色申告特別控除を受けるには上に挙げた条件を満たさなくてはいけません。

10万円控除であれば単式簿記による記帳と、損益計算書の作成だけでいいので難易度は下がります。とはいえ、せっかく青色に挑戦するのであれば65万控除を目指したいですね!

青色申告には事前申請が必要なので、確定申告の時期になってからでは間に合わない点に注意しましょう。

最寄りの税務署に行って、青色申告承認申請書という書類を、青色申告をしようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以後、新たに事業を開始した場合は開業日から2か月以内。)に提出すればOKです。

確定申告でラクする方法

  • 税理士さんにお願いする
  • 青色申告会に入る
  • クラウド会計ソフトを使う

確定申告を初心者が全て自分だけでやるのは、勉強も必要になるし正直かなり大変です。ですが、ラクする方法が色々とあるのでご安心ください。多少お金はかかりますが、仕事に専念するためには仕方ない出費かなと思います。

税理士さんにお願いする方法は、一番簡単で安心できる方法です。サラリーマンの副業程度であれば3万円~が相場となります。 記帳まですべて丸投げすると10万円~かかることもあり、Uber Eatsの確定申告としてはあまり現実的ではないかもしれません。

青色申告会は地域の駆け込み寺みたいなものです。確定申告で困ったことがあればなんでも相談に乗ってもらえます。記帳や申告書の作成をサポートしてくれ、知識0から始めても確定申告が出来るようになります。地域によって金額は変わりますが、入会金と年会費で年間1~2万円ほどかかります。

オススメはクラウド会計ソフト

クラウド会計ソフトは、個人事業主向けのプランなら月1000円以下で利用できます。

銀行口座やクレジットカードと連動すれば自動で記帳してくれるし、フォームに沿って記入していくだけで簿記や会計の知識がなくても申告書を作れるのが特徴です。

Uber Eatsの仕事だけだとシンプルな収支ですし、電話やメールでサポートを受けられるので初心者でもそこまでハードルは高くありません。

クラウド会計ソフトは「freee」「マネーフォワード」がメジャーどころです。

無料トライアルもあるので、気軽にお試しすることができます。

まとめ

確定申告は面倒くさいし難しいし、できることならやりたくない作業ではありますね。

やらなくてもバレなければ大丈夫!と思う人もいるかもしれませんが、収入があるのに税金を払わないのは脱税という犯罪行為になってしまうので、必ず申告はしないといけません。

発覚すれば追徴課税として無申告加算税を追加で払うことになります。Uber Eatsで言うところのブーストみたいなものです・・。

確定申告は最初はややこしく感じますが、Uber Eatsの収入や経費だけであれば複雑なことはないですし、今は会計ソフトも優秀なので思ったより簡単にできると思います。